映画『キャロル』を観ました

こんにちは!

『FTMつよしくんの気になる言葉を考えるよ』ブログにお越しくださいましてありがとうございます!

 

GWいかがお過ごしでしょうか?

まとまった時間があると、かえって何もする気になれなくなるのはぼくだけでしょうか?(笑)

ぼーっとしている時間が何よりも好きなんですよね。ずっとぼーっとしていたいものです(笑)

東京では東京レインボープライドというLGBTQのイベントが行われているみたいですね!そのイベントにあやかってぼくもLGBTQがテーマの何かを…!と思い立ったので…

今回も映画の話をしたいと思います!(笑)

 

『キャロル』という映画をご存知でしょうか?

とても素敵な作品だったので少しお話させてください。

  • 『キャロル』という作品
  • お気に入りのセリフ
  • 恋に落ちるということ
  • まとめ

 

『キャロル』という作品

この作品は2015年にアメリカで公開された映画です。

時代背景は1950年代。いきなり余談ですが、ぼくはこの1950年代ってすごく好きです。便利な時代にはなっているものの、それでも少しの不便さを残している感じがとても好きです。映画を観たらわかりますが、自分あての郵便や電話は郵便局のようなところに行って受け取らなければならないんです。

ぼくはあの感じがすごく好きです。少しだけ不便でオシャレなところが。

 

あらすじとしては、将来は写真家を夢見ている主人公のテレーズという女の子が、働いているデパートに買い物にきた人妻のキャロルに出会うところから始まります。

稀に見る美しさと気品、そして寂しさを湛えた表情の持ち主である彼女に、テレーズは魂を奪われてしまう

ウィキペディアにとても素敵な紹介文があったので使わせていただきます。

ぼくの個人的な感想としては、出会った瞬間のキャロルは正直あまり素敵だと思えなかったんですよね。何となく。

この映画自体がそうなのかもしれないけれど、全体的にスルメ作品と言うか、後になるほど物語にも登場人物にも引き込まれていく感じでした。何回か観て味が出てくる作品なんじゃないかと思います。

ぼくは、途中から目が離せなくなって(別にハラハラドキドキはしない)最後まで見た後は、すぐに印象的だったシーンに戻って、そして結局続けて2回観てしまうという罠にかかりました。

 

主人公の女の子と人妻、ということでお気づきの方もいるとは思いますが、この作品も前回の記事同様、女性同士の恋愛の物語です。

時代背景が1950年代ということもあって、かなり偏見に満ちた(なんなら同性愛が病気扱いの)もので、観ていて少し悔しい気持ちになったりもしましたが、主人公のテレーズとキャロルの戸惑いながらも自分の気持ちを偽れない純粋さがすごく美しい映画でした。

キャロルは人妻で一人娘がいるのですが、旦那さんがまたやべー奴で、女性を自分の所有物だと思っているような男なんですよね。で、離婚調停みたいのをしてるんですけど、その旦那のやり口が本当にもう…(笑)きったねぇ奴でさ!!!許せねぇ!(笑)今の時代にこれは犯罪だろうな!と思うんですが、セクシャルマイノリティが病気だった時代はこれが普通だったのかな…

そう思うとつくづくぼくは恵まれているなと思うし、良い時代になりましたよね。不自由がないわけではないけれども。

色々ひどいことをされて、終盤の離婚調停での話し合いの中のキャロルのセリフは本当に素晴らしいセリフでした。自分のことも娘のことも旦那さんのこともテレーズのことも全てを大切にするために彼女は誤魔化しをやめるんです。

涙ながらに。

自分の気持ちに自分でふたをするというのはどんなことであってもとても辛いことだとぼくは思うんですよね。

そういう時って、自分の想いを自覚してふたをしているわけではないと思うから。

ふたをしていることにも気づけずに心を麻痺させているのは、きっといつかそのしわ寄せが自分に返ってくると思います。

その前に、自分が辛いということを認めてあげられたらいいのかなって思います。誰よりも自分が自分を許してあげなきゃやっぱり絶対辛いだけだと思うから。

 

お気に入りのセリフ

先ほどの項目でもキャロルのセリフが…ということは書いたのですが、もう一つ、恋愛には関係ないけれどもwとても素敵なキャロルのセリフをひとつ紹介させてください。

 

主人公のテレーズは、写真家になりたいと思いながらどうしたらそれが実現できるのかわからずにデパートの玩具売り場で働いているんです。

写真が好きだというテレーズにキャロルは写真家になりたいの?って聞くんですけど、そしたらテレーズは確かこんな感じで答えるんです。

『才能があったらいいんでしょうけど…』

 

そんなテレーズにキャロルはこう言うんです。

 

『才能があるかどうかは他人が決めること。あなたはただ、努力だけしていればいい。』

 

って。

刺さったーーーーーーー(笑)

シンプルなことなんだけど、どうしても見失ってしまいがちなことなんですよね。

ぼくはこのセリフに出会えただけで、この映画を観た甲斐があったと思ったし、この作品に出会えて幸せだなと思いました。

何がどうであっても、自分にできることややるべきことっていつもシンプルで何も変わらないんですよね。

悩んで迷うことは大切だけれど、焦って腐って自暴自棄になってしまうことは一番意味のないこと。

ぼくはあまりこれをやっちゃダメ!ということを自分にも他人にも課さないようにしているんですが、唯一これだけはと思うことがあって。

それは、思考を止めちゃいけない、ということ。

投げ出したり、逃げ出したり、諦めたり立ち止まっても良いから、心を麻痺させて自分を犠牲にしちゃいけない。

 

自分を大切にするということは、自分を甘やかすということではなくて、自分の想いに気付いてあげるということなんじゃないかと思います。

自分の心の叫びに耳を傾けて話を聞いてあげる。そして、その話を受け止めてあげる。

大切な人にしてあげるのと同じように。

それが人を大切にするということなのではないでしょうか?

 

恋に落ちるということ

テレーズとキャロルは静かに恋に落ちていきます。

むしろ出会った瞬間からもう恋に落ちていた感がすごい(笑)

でもテレーズもボーフレンドがいるなうの状況だし、キャロルも一応人妻です。

百合好きのぼくとしては大好物(笑)

テレーズは彼氏がいるんだけど、なんかしっくりきてないんですね。そもそも他人に興味が持てない。

そういう相手と巡り会ってなかっただけなのか、キャロルが最高過ぎたのかはわかりませんけど、何もかもしっくりきてなかった。

それが、とにかくキャロルに夢中になるんです。初めて二人がキスをするシーンは本当に美しくて最高のシーンでした。

ぼくもキスしたくなったwwwww

テレーズの彼はテレーズがキャロルと旅に出るというとものすごく怒るんです。まぁ、好きだったらわからなくもないんだけど。

ぼくがテレーズの彼の立場だったらどうかなぁ…

大好きな彼女に好きな女の子ができたの…って言われたら

むしろはっきりきちんとそう言われるなら、他にできた好きな人が男でも女でも同じように悔しい気持ちになるし悲しくもなるけど、結局はどっちにしろ止められないし止めない気がします。

仕方ないし(笑)

少しでもぼくのことを思って悲しませてごめんなさい、みたいな気持ちを感じたらぼくは十分だなと思える気がします。

逆に、彼氏がいる女の子とぼくが恋に落ちてしまったら。

それこそ何にも思わない(笑)卑怯な手を使って二人の仲を引き裂く気は毛頭ないですが(笑)

彼が良ければぼくのとこには来ないだろうし、ぼくが良ければ好きになってくれるかもしれないし。それはぼくがどうこうじゃなくて、相手の問題だから。

それこそ、ぼくはただ、努力だけしていればいい。って思う。

普通にぼくはぼくの良さをアピールするだけ。それでいいじゃんと思う。

恋に落ちる、人に惹かれる、好きになるって、説明ができないことが多いし、ましてやコントロールもあんまりできないよなと思うんですよね。

どんなに良いなと思っても彼女がいるってわかったら絶対好きにならないって言ってた女の子が過去に何人かいたのですが

ぼくはいまだにその意見は納得できないし、くだらない言い訳してんじゃねぇよと思ってます。

そんなのどーせそいつのことはどっちにしても好きにならねぇだろ。と思っちゃう(笑)

好きにならなかった理由をいちいち人のせいにしなくていいでしょう。

 

まとめ

最後はぼくの文句になりましたがwww

映画のあらすじなどは実際に観てみてほしいので詳しく書いてません。だから話が抽象的でわかりにくいかもしれないですが、とにかく言えることは、この『キャロル』と言う映画は最高に素晴らしい映画だったということです!

 

人生における大切なことはいつもシンプルである、とぼくは常々思っているのですが、この映画はそのシンプルさが一番美しいのだと教えてくれた気がします。

 

それにしても、キャロル役の女優さん綺麗だった…たばこがよくお似合いで(笑)

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