こんにちは!
『FTMつよしくんの気になる言葉を考えるよ』ブログにお越しくださいましてありがとうございます!
今回は、ぼくが過去現在含めて嫌だなと思うことを書いていこうと思います。
- 都合のいいときだけ男扱い、女扱い
- 中学、高校時代はスカートです
- 好みへの評価
- まとめ
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相手の都合で男扱い、女扱い
困ります(笑)
具体的な事例を挙げないとちょっと分かりにくいと思いますので少し話を聞いてください。
元カノと喧嘩した理由のほとんど
幸せなことに、男性ホルモン治療をしていない時期にもぼくを好きだと言ってくれる女の子がおりました。
そして、これまた幸せなことに、その方とお付き合いができるという状況でした。ありがたや。
しかし、この世界で生きているのは二人だけではありませんよね。
周りはうっすら気付いて黙認している人もいれば、ぼくらが付き合っているなんて全く想像もしていない人とが混在する状況です。世間的には女同士ですから。そういう時にぼくが一番困ったことが、女友達との距離感でした。
なんだかんだ言っても一応女の子として生きていましたので、どうしても女友達が多くなってくるんですね。いや、他のFTMの方はわかりませんが、ぼくは女友達が多い方だと思います。
お付き合いが始まってからも、友達と飲みに行ったり話をしたり、当たり前ですが変わらないわけです。彼女はそこについての感情の処理ができなかったのでしょう。ぼくが女友達と二人で話をしているのを見つけるたびに不機嫌になる等、ぼくにとっては正直悪夢としか言いようがない思い出になったわけです(笑)
そして、今でも忘れられない一言が放たれます。
『女として扱われて、男としてのプライドないの?』
この元カノについてはシリーズ化したいほど数多くのものすごい名言をぶっ放してくれています(笑)
言っていることも何もかもがあまりにもハチャメチャ過ぎて、何をどう伝えたらいいのかわからないなぁ…と途方に暮れたのを今でも覚えていますね(笑)
今なら、こんな状況にはならない自信があるのですが、当時のぼくは結局何もかも自信がなくてこの彼女にも全てのことに対しても得体のしれない負い目を感じていたように思います。
結局は、人間との関係を築く前にもっと自分と対話すべきだったんですよね。
似たようなことがこの彼女とは何度も何度も飽きるほどにあった為、最後には何が好きだったのかわからない状態となり恋の終わりが訪れたのでした。
ぼくが友達と二人でいると、男は女の子とそんなに頻繁に二人きりでいないと言われ
映画館のレディースディに行くのは何となく嫌だなぁと呟いたら女なんだから気にしなきゃいいじゃんと言われる始末。
ぼくは一体どっちなんだろう?といつも疑問に思っていましたね。
この人の都合でぼくはどちらにでもならなければいけないのか、と。
これって、どんな人にも言えることだと思うのですが
人を都合よく使うということは絶対にできないし、フェアじゃないからぼくは大嫌いな行為です。
ましてや、悩んで弱気なところに付け込んでぼくの性別を粘土みたいにぐちゃぐちゃにして遊ぶなんて、悪趣味にもほどがあります。
もしも身近にそういう方がいて悩んでいる、友達が悩んでいる、という方がいたら是非覚えておいていただきたい。
相手から放たれる言葉に愛を感じるか見極めてください。
以上です。(笑)
中学、高校時代はスカートです
トランスジェンダー辛かったことランキングを集計して作ったらきっとトップ3には入るような項目なんじゃないかと密かに思ってます(笑)
合計で6年間、ぼくはスカートを毎日履いて生活していました。
この6年間は暗闇の中にいるかのような孤独と、集団からドロップアウトすることへの恐怖という、矛盾のパレットみたいなものを抱えて生きていたように思います。
スカートを履くのが嫌なのか、スカートを履きたくないと思っている自分を認めるのが嫌なのか、何がなんだかわからない状態でした(笑)
現在は本当に恵まれた時代になりつつあって、スラックスとスカートを選べる等、様々な配慮がなされています。
でも実はぼくの時代からあったんですね。スラックスとスカート選べる制度。
でもぼくはスカートを選びました。
なぜだと思いますか?
理由は二つ。
先ほども言いましたが、ぼくはとにかく世間からドロップアウトすることが本当に恐怖でした。また、小学校からの友人たちに笑われるのも嫌でした。男女!というからかいの言葉は鉄板ですがぼくも浴びていましたので、スカートを履いても笑われるだろうしスラックスにしたとしても、やっぱり男女!の鉄板からかいネタが待ってるし、もうぼくからしたら詰みゲー状態です(笑)
そろそろくだらないことで笑うのも疲れてきていたし、元々、人をからかって面白いと思えないタイプだったので、色々と嫌になっていたんですね。
どちらにせよ笑われるならドロップアウトの避けられるスカート、という選択だったわけです。
そして、もう一つの理由。
それは、ぼくが選ぶことのできたスラックスは、女子用スラックスであって男子の制服ではなかった、ということです。
結局、ぼくに」は女子の制服を着る以外の選択は許されてなかったんですよね。スラックスかスカートか選べるというだけで、女子の制服でしかないじゃん、と。それって何の問題も解決してないじゃないかと思ったんですよね。
他の女の子と違うぼくを母は心配してくれて、スラックスもあるよ?と優しく教えてくれたのですが、『それは違う服だから』と断りました。
母も気付いたんでしょうね、女子用のスラックスはぼくにとっては何の意味もないんだなと。それ以来、母はずっと何も言わずぼくを見守ってくれたので感謝しかありません。ありがたや。
今現在の選べる制服制度を詳しくはわからないので何とも言えませんが、スカートが嫌だって言うからスラックスも用意してあげたよ、的な雑な配慮はこうやって純粋な子供の瞳を曇らせるだけです(笑)
あんな雑な配慮なら、ない方がマシ。
無駄に選べるようになっちゃったもんだから結局初日にスカート履いていったぼくは、あれ?スラックスじゃないの?(笑)の新たな鉄板ネタまで浴びる羽目になったのですから。
ぼくがどんな思いでスカート履いて家を出たと思ってんだ。
思い出すだけで腹が立つ(結構根に持つタイプ)
それでも、友達もたくさんいましたし、からかってくる奴らも徐々になくなって楽しく過ごしてはいたと思います。
プリーツスカートをウエスト部分で折って綺麗なプリーツのまま短くするだとか、そういった女子の基礎能力も会得し何とかやってきたという感じです(笑)
ソックタッチつけてないと笑われるからソックタッチつけたらそこの部分だけアホみたいに肌荒れして真っ赤になって辛かったとか、化粧なんてする意味なくね?と厚化粧の友人の前で言ってしまって泣かれたとか、好きな人は(面倒だから)●●君かなとテキトーに嘘ついたら告白しなきゃいけなくなった(ごめんなさいw)とか
本当に大変でしたwww
配られたプリントで紙飛行機を作って遊んでる時が一番心が安らいだ気がします。それは誰も付き合ってはくれなかったですがww
好みへの評価
ぼくは自分の世界をとても大切にします。
自分では普通だと思っていますが、昔から好みについて人からとやかく言われることが多かったように思います。
『そんなもん好きなの?w』や『そんなもの欲しいの?何で?(笑)』
という具合に。
世の中には大きなお世話が溢れています。
とりわけ、ぼくは子供の頃は『女の子用』というものが大嫌いでしたので、『これがいい』と選ぶたびにとやかく言われるわけです。
『それは男の子用だよ?』『こっちがいいんじゃない?』
なら聞くな。
(笑)
男の子用、女の子用のシステムはもう廃止してしまえ!と本気で思っていましたね。自分の好みを話すことさえ鬱陶しくてやらなくなっていたように思います。
カミングアウトしてから、長年抑え込んで鬱屈していた好きと言う気持ちや好奇心などが爆発して今のぼくが出来上がったので悪いことばかりではないのかもしれませんが、こういう経験がある為、ぼくは人の好みに対してはとやかく言わない、評価しないということにはできる限り気を付けて過ごしています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
FTMとして、FTMからの観点で嫌だったことについて書きました。
しかし、読んでわかる通り、ぼくが嫌だったことって意外と誰にでもありそうなことや共通していそうなことばかりだったと思います。
確かにセクシャルマイノリティというくらいですから、多少独特な考えや観点はあるのかもしれないですよね。
でも、ほとんどはそんなに特別なことではないんですよね。
みんな同じようにマイノリティの感覚とマジョリティの感覚があるんじゃないかなと思います。
だから結局はオンリーワンって言うのでしょうか?(笑)
それでは今回はこの辺で!
最後まで読んでいただきありがとうございます!!