自民党の杉田水脈衆院議員による『新潮45』への寄稿文「『LGBT』支援の度が過ぎる」を読んでみた

こんにちは!

『FTMつよしくんの気になる言葉を考えるよ』ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます!

性同一性障がい当事者であるFTMつよしが、今回は一時期非常に話題になりました、自民党の杉田水脈衆院議員が寄稿した「『LGBT』支援の度が過ぎる」を読んで思ったことをお話していこうと思います!!!!!

僕のサイトをご覧になるとわかると思うのですが、書き始めたばかりなのでもっと自己紹介とか、そもそもFTMって?みたいな話をしろよと思っているかもしれませんが、それは

また今度ね!!!!(笑)

ということで、本題です。

自民党の杉田水脈衆院議員による『新潮45』への寄稿文「『LGBT』支援の度が過ぎる」が多くの批判を集めました。今年の夏ごろでしたね。8月号だもんね。

杉田水脈 自民党・衆院議員
LGBTのカップルのために税金を使うことに賛同が得られるものでしょうか。彼ら彼女らは子供を作らない、つまり『生産性』がないのです」
『新潮45』8月号

ということでした。

これが出たときは、そうですね…びっくりした(笑)

それで、すごく読んでみたいと思いました。

炎上するって絶対わかって書かれたと思うし、読者としても当事者としても非常に興味が湧きました。そういう意味では、とても素晴らしい読み物だったんじゃないでしょうか?

だってどんなにいいこと言ってても、読者の方々に手に取ってもらえないのって、つまり何も言ってないのと同じですからねぇ。。。

そして、一番印象的な、というか話題をかっさらった『生産性』

読んだ方はわかると思いますが、この言葉ってそんなに連呼されているわけじゃないんですよね。

ただ、LGBTQと生産性という言葉が並んでいるとこんなにもセンセーショナルになるんですね(笑)

僕は、この杉田水脈さんの文章を読んで、面白いなぁと思いました。

それはここです↓

 最近の報道の背後にうかがわれるのは、彼ら彼女らの権利を守ることに加えて、LGBTへの差別をなくし、その生きづらさを解消してあげよう、そして多様な生き方を認めてあげようという考え方です。
しかし、LGBTだからと言って、実際そんなに差別されているものでしょうか。もし自分の男友達がゲイだったり、女友達がレズビアンだったりしても、私自身は気にせず付き合えます。職場でも仕事さえできれば問題ありません。多くの人にとっても同じではないでしょうか。  杉田水脈著『「LGBT」支援の度が過ぎる』57-60.『新潮45』2018年8月号 

ただ相手がいい奴なら友達になるし、職場にいれば同僚として付き合うし、相手と関わるにあたってセクシャリティについては気にしない。他の人もそんな気にしてないはずなので、制度や価値観を考え直す必要はない。

みたいな感じに僕は受け取ったんですが皆さんはいかがでしょうか?

僕もね、『もし自分の男友達がゲイだったり、女友達がレズビアンだったりしても、私自身は気にせず付き合えます。職場でも仕事さえできれば問題ありません。多くの人にとっても同じではないでしょうか。』

っていうのは、そうだと思うんですよね。

実際に僕はどうかというと、真っ向から否定されたり説得されたりしたことの方が断然少ないです。

ちゃんと理解してないだろうなとかそういう細かいことはありますが、大まかに言えば絵にかいたようなわかりやすい否定や迫害を受けたことはないです。

まぁ、杉田議員もトランスジェンダーについては病気ですから辛いと思うし考えるべき部分があるっぽいことは言ってくれていますけどね

トランスが病気かみたいな話も今度したいと思います

でもじゃあ、だから新しい価値観について考えなくていいかというと、そうではないですよね。

だって、今までの自分にはなかった新しい価値観を知ったり感じたりしたときに人は成長するものですよね?

学生の価値観と社会人の価値観って違いますよね?

学生から社会人になった人は、学生のままじゃダメなこともあるんだって考えるはずですよね。

それって杉田議員の言葉を借りるならば、『普通』のことなのでは?

自分と違う価値観に出会ったとき、それを排除していたらそもそも普通の人間関係ですら構築できないと思うのは僕だけでしょうか?

そして、『職場でも仕事さえできれば問題ありません』

その通りです

(笑)

でもさ、よく考えてください。

自分は男なのに、女性はこの服を着てこれをやりなさい。って言われて冷静に仕事ができるような強靭なスピリッツは僕にはない(笑)

生産性についても、僕も自分自身に対して生産性は全く感じません(笑)

だって子供作れないし(笑)

ホルモン注射しなきゃ自分の見た目を保てないし(笑)

でもそうなると、病気で子宮を取らざるを得なかった方や、生まれつき精子がない方だとかも生産性がないことになってしまう。

それに、杉田議員が言う『普通』の人たちって、恋愛や日常生活の中で常に生産性を意識してるんですか?

これを読んでくれているあなたはどうですか?

生産性を意識するのって仕事くらいじゃないの?(笑)

結婚するとかじゃなくて、この人が知りたいと思って友達になったり恋人になったりするんじゃないの?

好きな人が子供ができない身体だったり作る気がなかったら嫌いになりますか?

時には心の寂しさを埋めるために一夜だけの時間を過ごしたりもするでしょう。

次の日、二日酔いで一日が無駄っぽくなるってわかりながら友人とストレス発散のために飲み明かしたりしますよね?

生産性の面から言えばこれらはすべて無駄であるはずです。

でも本当に無駄ですか?

誰かにとって無駄なことも他の誰かにとっては大切なこともあるし。物事は一面だけじゃないはずです。

無駄だからこそ素晴らしいことだってあると思うしね。

国民の代表である政治家としては、より多くの国民にとっての利益を考えることは絶対に正しいと思う。

でも、国民の代表ってことはつまり、マイノリティの人たちの代表でもありますよね。

杉田議員の主張を読んで、悲しみや怒りを覚えた方もいると思いますが、僕は全くそんなものは感じませんでした。

それこそ、悲しんだり怒るのは時間の無駄です。

マイノリティである自分の利益を守ってくれる政治家なのかどうか国民として判断するというだけです。

だって、ぼくも税金払ってるもん。ひぃひぃ言いながら(笑)

僕にとっては、政治家としては…ちょっと稚拙で頼りないような気がします。

いや僕なんよりも全然立派な方だと思うんだけどね!!

でも、あんまセンスなさそう(笑)

女としてのセンスなさそうなんだよな顔しかわからんけど(笑)

なんつーか

だっせぇ女っぽい。

最後は完全に僕の個人的な思いになってしまいましたが、ここまで読んでいただきましてありがとうございます!!

それでは、また!

スポンサーリンク